私にとっては、飴すらも鞭であった。殿から飴を与えられる時は、決まって投げつけられるのだ。
勢いのついた飴は硬く、鋭く、私の皮膚に突き刺さる。
「殿。これは罰なのでしょうか」
「そうだ、これは罰だ」
馬蹄が近づいてくる。私は飴を拾い上げると、懐にしまい込んだ。

飴細工

発祥は江戸時代とされ、現在の東京都である江戸で始まったとされる。晒し飴を柔らかいうちに和鋏や棒で成形し、時に飴に突き刺した葦などから空気を吹き込み膨らませるなどして、食紅で着色し干支の動物などを成形したもの。近代では紙芝居や煙管(きせる)を修繕するラオ屋が客寄せの一つとして演じた。

飴細工の発祥に関するもう1つの説として、平安時代に京の都で飴に様々な形の工夫を加え売り歩いており、その後江戸時代に江戸に飴職人が移り広まったとされている。

現代では大道芸の代表的な演目の一つとして取り上げられる。

飴細工を作るものを飴細工師と呼ぶ。

もう一つの日本の飴細工として、有平糖を用いて作るアルヘイ細工もあり、これは高級菓子として茶席などで供される。

中国には、銅板などの金属板の上に、熱して液状となった飴を用いて輪郭画の様な技法で竜やパンダなどの意匠を描いた後、上から串を載せて持てるようにした後に、へらで金属板から剥がし取って販売する飴細工がある。