私にとっては、飴すらも鞭であった。殿から飴を与えられる時は、決まって投げつけられるのだ。
勢いのついた飴は硬く、鋭く、私の皮膚に突き刺さる。
「殿。これは罰なのでしょうか」
「そうだ、これは罰だ」
馬蹄が近づいてくる。私は飴を拾い上げると、懐にしまい込んだ。

種類

晒し飴
水飴に少量の砂糖を加えて熱し、煮詰まったら熱いうちに機械などで何度も原料を織りこみ、混ぜ込んだ空気により色を白くした飴。やや軟らかく、金太郎飴や千歳飴などに用いられる。
綿飴
粗目砂糖を熱で溶かし、細かい穴から繊維状に噴出しした物を棒状の割り箸などに絡めて大きくした物。
あんず飴
食酢に漬けたアンズの種が入った実に割り箸を差し、水飴をからめたもの。砂糖漬けの後、乾燥させた半割りのアンズの実を用いる場合もある。
べっこう飴
溶かした飴を金属性の型に流し込んで成形した平たい飴、ときに型を用いず飴細工で成形するものがある。飴を煮詰めることでカメの甲羅を加工したべっこう(鼈甲)同様の茶褐色になることからべっこう飴と呼ばれる。日本の祭りや縁日の屋台における定番の品目。また、口裂け女の大好物でもある。
りんご飴
りんごの表面に食紅で染めた熱い砂糖水をかけ、冷やし固めたもの。
のど飴
喉頭の炎症などの低減を目的とした植物のカリン・ショウガ・ユーカリ等の薬効成分が含まれた飴の総称。近年ではメントールなどの揮発感のある清涼菓子ものど飴の一つとして捉える傾向がある。丹切り飴、さらし飴等ものど飴に含む。
黒飴
黒砂糖やカラメル色素を使用した黒色の飴。のど飴類に含まれる。大豆を加えた商品もある。「沖縄」の名称が付いたものも多い。 トローチ(troche): 元来は口内錠の意。舌下に入れて溶かすことを目的とした飴。