私にとっては、飴すらも鞭であった。殿から飴を与えられる時は、決まって投げつけられるのだ。
勢いのついた飴は硬く、鋭く、私の皮膚に突き刺さる。
「殿。これは罰なのでしょうか」
「そうだ、これは罰だ」
馬蹄が近づいてくる。私は飴を拾い上げると、懐にしまい込んだ。

飴(あめ)は、デンプンを糖化して作った甘い菓子。または、砂糖やその他糖類を加熱して熔融した後、冷却して固形状にしたキャンディなどを指す。近畿地方を中心に、「飴ちゃん」、「飴さん」と親しみを込めた接尾語を伴って呼ばれる事がある。東北地方などでは「飴っこ」ともいう。